中辺路(なかへち)

熊野三山を目指す参詣道の中で、大阪から紀伊半島西岸を南下し、田辺から山中へと分け入り本宮へと結ぶ中辺路は、熊野詣に最も頻繁に利用されたルートです。

その参拝の様子は「蟻の熊野詣」と言われ、多くの巡礼者が中辺路を往来したと伝えられています。

現在でも、中辺路には当時の上皇・法皇が旅の安全祈願に神楽や歌会などを催した王子跡や多数の史跡などが点在し、熊野古道を楽しむ上で中心的なルートとなっています。

このルートの見どころをご紹介します。

 

滝尻王子

熊野の神域への入り口とされ、九十九王子の中でも格式の高いとされる五体王子のひとつ。

高原熊野神社

熊野古道沿いで最も古い木造建築。樹齢千年とされる境内の巨大クスノキの迫力に圧倒されます。

牛馬童子像

今では中辺路のシンボル的存在で、花山法皇の熊野巡礼を模したものと言われています。

近露王子

九十九王子の中でも最も早い時期から現れた王子のひとつ。 後鳥羽上皇は藤原定家らとともにここで歌会を開きました。

継桜王子

奥州・藤原秀衡が、熊野を訪れた際の故事にちなんで名づけられたとされています。「一方杉」と呼ばれる巨木群が今なお佇んでいます。

発心門王子

九十九王子の中で最も格式の高い五体王子のひとつとして数えられています。人気コース・発心門王子~本宮大社の出発地点です。

熊野本宮大社

人気コース・発心門王子~本宮大社のクライマックス。熊野三山のひとつで、速玉大社、那智大社と共に、全国に3000以上あるとされる熊野神社の総本宮。

熊野速玉大社

熊野三山のひとつで、本宮大社、那智大社と共に、全国に3000以上あるとされる熊野神社の総本宮。 上皇・法皇は本宮参拝後、舟で熊野川を下り、ここを訪れました。

神倉神社

熊野の神々がご神体の「ごとびき岩」に最初に降り立ったとされる、歴史の古い神社。 毎年2月6日には勇壮な「お燈祭」が執り行われ、約2000人の参加者がたいまつ片手に538段の参道を駈け下ります。

大門坂

「夫婦杉」に始まり、両側に約100本の巨木が並ぶ、全長約650mの石畳の参詣道。 かつては坂の終点に那智大社の神門「大門」があり、そこから「大門坂」と名付けられました。

那智の滝

那智の滝は落差133m。一段の滝としては落差日本一を誇る滝で、飛瀧神社の御神体です。

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